ガスコンロの火

アンチ・オール電化

AiiAシアターぶっ壊そうぜ!/「超歌劇 幕末Rock 熱狂!絶頂!雷舞」

幕末Rockはコンテンツとしての最期を迎えようとしている。

幕末Rockは、マーベラスによるゲームを原作に、アニメや舞台化がされたメディアミックスプロジェクトだ。アニメが終了し、ゲームの展開も終わったと思しき今、更新されていたのは舞台版のみであった。その舞台も、この「熱狂!絶頂!雷舞」が最後であると示唆されている。そんな「最後」を悲しむファンに、音響担当はこんなことを言っている。

幕末Rockは頭のトチ狂った作品だ。

時はのちに幕末と呼ばれた時代、 天歌泰平(ソングオブピースフル)。
徳川幕府の 「天歌」(ヘブンズソング)により、民の心が奪われた泰平の世。
幕府は 「天歌」以外を歌う者を捕らえ、
愛獲(アイドル)の力、天歌による泰平化により、支配を完璧な物としようとしていた。*1

「幕府の強権な支配に疑問を抱いた坂本龍馬高杉晋作桂小五郎沖田総司土方歳三の5人がロックの力で自由を取り戻す」というのがあらすじだ(トンチキ〜)
そんなトンチキな作品で、真面目な大人が全力でバカをやるから私は幕末Rockが好きだ。

主人公の龍馬を演じる良知真次はもともと2.5でないミュージカルを舞台に活躍していた俳優で、歌唱力がすごい。沖田、土方の佐々木喜英と輝馬は2.5次元ミュージカルのおなじみである。桂の三津谷亮は、キャラクターにいつも全力で向き合っているし(あとファンサがめっちゃいい!) 高杉の糸川耀次郎はフレッシュだ。

今回のライブは悪名高きAiiAシアターで行われるのだが、音響担当が要塞のようなスピーカーを組み、アイアとは思えない音響である。そんなわけで、AiiA壊そうぜ!という言葉が出るのである。チャチいプレハブだから本当にワンチャンあるかもなんて思ってしまう。

話はそれたが、幕末Rockは本当にトンチキな作品である*2。曲が盛り上がるとキャラクターはすごい勢いで服を脱ぐし、ペリーはなぜか絶対領域チラ見せするし、死んだ人間はあっさり生き返るし、そもそもどうして幕末でRockしているのかわからない。そんな狂った作品だが、実力のあるキャストが集まって全力で狂っているので、めちゃめちゃ楽しい。だからこそ今日まで続いて来たのだと思う。

正直、幕末Rockの何がどう良いのかを言葉で伝えるのは難しい。
ノリのいい楽曲やハイテンションなパフォーマンスも、舞台を見に来たのかわからなくなるような爆音の渦も、実際に見てくれ!というしかない。


ということで、

ということで、是非興味を持った方は12/3までAiiAシアターで上演中の「超歌劇 幕末Rock 熱狂!絶頂!雷舞」を見にいらしてください。何の予習もいらないので、とりあえずキンブレだけ持ってくれば多分楽しめるし憂鬱も吹き飛ぶので*3……!!

アーカイブ配信もあるので、そちらも是非。


正直幕末Rockとかいう舞台、何がなんだかよくわからないまま見ているので、ダイマしようにも何をどう勧めればいいのかわからないです。なので、とりあえず幕末Rockを見てください。

最後って言われてるけどメチャメチャ盛り上がったら延命されるかもしれないとか思っています。なんとか生きながらえて欲しい、幕末Rockに。

*1:http://bakumatsu.marv.jp/stage-1/story.html

*2:褒めているはずなのになぜかdisみたいになってしまうのはなぜ

*3:薬事法違反